離れで庭を楽しむ家
昭和初期建築の母屋の雰囲気を壊さず増築します。
- 2018年2月 完成
- 所在地/京都府京都市
- 主体構造・構法 木造 平屋建て
- 延べ床面積/58.01㎡(17.5坪)+渡り廊下
- 施工 株式会社 JED
データ
母屋と増築離れをつなぐ渡り廊下/楽しく使えるよう広い縁側デッキにしました。
<設計主旨>
昭和初期に建てられた母屋の裏に離れを増築します。
母屋の雰囲気を壊すことなく、和の雰囲気を残しています。
法規上別棟とするため、離れは母屋と中庭を挟んで渡り廊下でつなぎます。
渡り廊下は、単に通路というのではなく庭を楽しめる広いデッキ(縁台)です。
室内と庭のつながりを考え、しっくいなどの自然素材を使用しています。
部屋には物がすっきり片付くよう造り付けの棚類を設けています。
なお、工事に合わせて敷地前面の狭あい道路を拡張しました。
屋根付きの渡り廊下は、庭と一体に楽しめる空間にするため広く取っています。
(左)母屋から増築離れを見る/左手サービス庭側は障子を立てて視線を隠します。
(右)離れから母屋を見る/左手は、先代から受け継いだ中庭です。
(左)中庭から見る。
(右)物干しスペースにもなるサービス庭側から渡り廊下を見る。
書斎兼寝室/デスクや本棚は造り付けです。廊下側はに雪見障子を設けています。
リビング/壁はしっくい塗り、左の壁に白い床の間を設けました。
リビング/隣家からの視線が気になる裏庭側の窓は地窓風 テレビ棚・本棚は造り付けています。
廊下側は雪見障子を介して部屋が庭とつながります。
床/壁をしっくいで塗りまわし、広縁/壁紙の一部を伊勢型紙デザインのシルバー色の葡萄柄に。
■京都市狭あい道路等整備事業により道路幅を拡張しました。
敷地は前面道路から後退しました。
(左)工事前(右)工事後/塀と門の屋根を解体、ブロック塀はアルミ製に、植栽の一部はを伐採。