路地のある住宅の集合
隣家と親近感をもつ賃貸住宅
- 2021年11月 完成
- 所在地/大阪府守口市
- 主体構造・構法 木造2階建て、5住戸
- 施工 株式会社 ヒサカズ
データ
通りに面して3住戸、旗竿敷地の2住戸の計5住戸の賃貸住宅です
<設計主旨>
町並みをつくる・共用の空間をつくる
長屋が立ち並ぶ地域では建替えや駐車場化によって町並みが壊れている場所が多いです
前庭があった長屋も増築されて、植栽するスペースがなく鉢植えは見かけますが緑があまりありません
通りに面して表情をつくることや小さくても緑を植えることで町並みをつくります
今回のようにまとまった土地での建て替えでは敷地境界に塀などは建てず住人誰もが楽しめる緑をつくります
住戸と住戸との間は路地空間をつくり、隣人との立ち話や小さな子どもの遊び場所にもなります
共用の空間を生み出すことは賃貸ゆえに可能になりました
通りに面して植栽スペースを設けています
塗り壁、格子、緑が町並みをつくります
各住戸の敷地境界は工作物を建てず緑のある路地空間としています
玄関/玄関入るとすぐ手洗い、姿見、シューズクロークを設けます
手前リビングと奥の食事室、キッチンは中庭を囲んでつながります
各住戸の中庭から塀越しに路地に植えた植栽を楽しめます
2階リビングは天井を高く開放的にしています
旗竿敷地のアプローチ/緑豊かです、床は透水性タイル
夕景/格子から光が漏れます
撮影:古川泰造