開放感のある二世帯三世代住宅へリフォーム
親子二世帯が共有部をもちながらそれぞれの生活が独立できる住まいです
- 2016年5月 完成
- 所在地/大阪府守口市
- 家族構成/親夫婦+子夫婦+孫
- 主体構造・構法 鉄骨+木造2階建て
- 施工 株式会社 ヒサカズ
データ
オープンなキッチンがリビング・ダイニングとつながります
<設計主旨>
1階は主に親世帯、2階は子世帯が生活します。
1階のリビング・ダイニング・キッチンは親子両世帯が使える共用スペースです。
子世帯の2階には、1階とは別に、小さな水回り(ミニキッチン、ユニットバス)も設けています。
2世帯が完全に分離せず、緩やかに交流しながら使える住まいへリフォームしました。
・2世帯住宅
1階は親世帯と2世帯が一緒に使うLDK、水回り設備を設けました。
2階には規模は小さく水回りを設けています。
・快適な空間づくり
かつての中廊下や間仕切壁を取り去り明るく風が通り抜ける家族室としています。
・屋外空間との一体化
1階は縁側デッキを広くつくり庭との一体感を強めます。
2階はテラスに出れる掃き出し窓をつくりデッキを張って使えるテラスに変えています。
周囲の視線を遮る格子を設け外観にアクセントをつけています。
鉄骨構造は2階床に穴を開けることはできませんが、構造の柱以外は壁の移動は比較的自由です。
プランの取り方によって開放的で明るい住まいが実現できました。
リフォーム前 (左)間仕切られたリビング・ダイニング (右)奥まった場所にある台所
廊下や間仕切りを取ってオープンにしました
構造上移動できない階段はオープンとし、1階に光が落ちる場所にしました
階段前の撤去できない柱は、スイッチやコンセントを設置しました
アイランドキッチンからは家族の様子、庭を見ながら調理できます
庭側の大きな開口部には雪見障子が壁内に収納されています
(左)家族玄関/姿見によって明るく広く (右)書斎/リビングの一角にデスクを造り付け
1階に光を落とし風が抜ける階段室と2階リビング/扉で区切れます
ミニキッチンのある2階リビングの向こうは物干しスペースです
2階リビング/屋根なりに高い天井はシナベニヤ仕上げ、壁の一部は杉板張り
2階の床はコルクタイルです 自然材料、保温性、足触り、遮音性などから選びました
2階リビングと子ども室/子どもの成長に合わせて使い方を変えられるよう可動間仕切りで仕切ります
(左)子ども室1/高い天井を利用してロフトがあります
(右)子ども室2/本棚は造り付け、壁の一部はピン刺し自由の掲示用コルクボード
(左)ホール/暗かった玄関に障子付きのトップライトを設けました
(右)サロン/天井を高くして小屋裏に隠れていた梁をあらわしました
親世帯の寝室/床は畳、照明は間接照明
(左)1階縁側デッキ/庭につながります (右)2階テラス/デッキ材を敷きました