光と風と人が回遊する貸家リフォーム
木の格子がやさしい雰囲気の町並みをつくる
- 2020年10月 完成
- 所在地/大阪府守口市
- 主体構造・構法 コンクリート造+木造 3階建て
- 延べ床面積/107.31㎡(32.5坪)+テラス、中庭
- 1階/43.80㎡(13.2坪) 2階/45.73㎡(13.9坪) 3階/21.53㎡(6.5坪)
- 施工 株式会社 ヒサカズ
データ
2階に移したリビングテラスに設けられた格子がオモテの表情をつくります
<設計主旨>
5軒並んだ貸家のうちの1軒のリフォームです
入居者が代わる際に、5年かけて順々にリフォームしていきました
今回のリフォームによって4軒同じ表情をもった住宅が完成しました
4住戸が道路に新たな町並みをつくっています
これまで1階に位置して光が届かなかったLDKを2階に移します
テラスや中庭を設け今まで光と風が入らなかった部屋を明るく風通しのいい部屋に変えました
また、光と風が通り抜けるよう格子、吹抜け、天窓を設けています
回遊性をもった間取りへの変更は、家事動線を考慮してつくられています
1階の独立性の高い部屋は、親ごさんの部屋、ゲストルーム、スモールオフィス、教室、趣味室など多様な利用ができます
<リフォーム前> 光が射しこまない部屋を明るくします
内部の間取りは多少違っていますがデザインを統一した表情が4軒並び町並みをつくります
玄関ホール/高齢者にもやさしいよう開き戸を引き戸に変更、階段は壁を取りオープンにしています
階段の上部に新たに設けたトップライトにより1階玄関ホールまで光が射しこみます
2階部分にも階段壁の格子を通してトップライトからの光と風が通り抜けます
1階から2階に移したLDK/道路側は目隠しの役割をもつ格子のあるテラスを緩衝帯として設けています
LDK/箱階段風家具の先はロフトスペース ロフトの壁は格子とし、光と風が通ります
トップライトの光は1階にだけでなくロフトにも射しこみ、ロフトの窓は3階テラスに出れます
(左)リフォーム前のフラットな天井は撤去し屋根勾配に合わせて天井を高くしロフトを設けています
(右)台所は両方向に動ける回遊動線です 奥に見えるのは物干しテラスに出れる扉
(左)2階物干しテラス/正面キッチン、右側洗濯機置き場から出入りできます
床は1階の中庭に光を落とすため一部グレーチングとしています
(右)3階テラス/右のサッシは2階ロフトにつながります 遊び心をもった回遊性を生んでいます
1階、4帖のフリースペースをもつ洋室/2階グレーチング床から1階に設けた中庭に光が落ちます
もともとはリビングとして使われ、その天窓を撤去して光と風が通るよう中庭(屋外)を設けました
親ごさんの部屋、ゲストルーム、スモールオフィス、教室、趣味室など多様な利用を考えています
夕景